「GAFA規制法案」が提出された理由

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アメリカ議会に反トラスト法(アメリカ版独占禁止法)改正案が提出された。IT大手4社通称「GAFA」(Google、Amazon、Facebook、Apple)が持つ巨大な影響力が公正な競争を阻害しており、それを是正するためである。この法案が可決されれば、Googleのサービス力が低下する恐れがあり、Googleユーザーとしてはあまり好ましくない。独占禁止法は公正な競争を保証し、競争により消費者に利益(低価格、品質向上、サービス差別化などについて)をもたらすものだ。しかしながらGoogleは検索エンジンやメール、マップは無料で、サービスも多種多様であり、消費者にとってこれ以上ないものだと思う。このGoogleのサービス力を低下させることで、公正な競争を保証するのは本末転倒だ。はたしてGAFAは我々消費者に不利益をもたらしているのだろうか。

プラットフォームビジネスの概要

GAFAの営むプラットフォームビジネスについて整理したい。

ネット上には色々なサイトや利用者が存在する。Googleのメインサービスは検索エンジンとしてサイトと利用者を繋ぐことである。両者をつなぐ基盤が所謂「プラットフォーム」だ。利用者が増えればサイトも増え、サイトが増えれば利用者も増える。相乗効果でプラットフォームは拡大されていく。すると今度はサイトに広告を掲載し、多くの利用者にマーケティングをしたい企業が現れる。Googleの収入源はこの広告掲載料なのだ。利用者の検索履歴から、その人の需要に沿った広告を掲載できるので、広告主と利用者の両方にメリットがある。そして検索エンジンの他にもYouTubeやメール、マップ、翻訳機能など様々なサービスを提供することでプラットフォームはより拡大していく。以上がGoogleを例にしたプラットフォームビジネスの概要だ。

反トラスト法違反として提訴された事例

ここからはGAFAが反トラスト法違反だとして提訴された事例を紹介すると共に、それが我々消費者の不利益なのか考えていく。

  • ①反競争的な手段での独占状態維持、競合する検索エンジンの定着阻害

Googleは「反競争的な手段で自社の独占状態を維持、競合する検索エンジンの定着を阻害した」と提訴された。反競争的な手段とは、Appleに毎年100億ドルを支払い、iPhoneに搭載される検索エンジンとしてGoogleを採用させた。私は検索エンジンとしてGoogleを好んで使っており、次点でYahoo!だ。他の検索エンジンを利用しても、有益な情報が手に入らないからだ。iPhoneを買った際にGoogleが初期設定になっていなければ、自分で設定する手間が増えるため、標準搭載されているのは非常にうれしい。反競争的な手段であったことは間違いないが、私がApple者だとしたら進んでGoogleを採用するため、一概に反競争的な手段だとは言えないのではないだろうか。

  • 訴状②垂直統合型検索サイトを冷遇

Googleは「Yelp(口コミサイト)、Kayak(旅行検索サイト)などの表示順位を下げていた」とされた。Googleは優れた検索エンジンだが、場合によっては検索サイトを用いたほうがいいこともある。例えば私ならニュースを調べるときはYahoo!ニュースから調べるといった具合だ。ユーザーにとってよりよい検索エンジンの情報を提供しないことは、不利益につながっていると考えられる。

  • 訴訟③優越的立場の利用

Amazonは出品者に対して、他のサイトでAmazonより安く売らないよう契約し、違反した場合はAmazonから削除する罰則を設け、公正な取引を阻害したと提訴された。また優越的な立場を利用し、購入時に消費者に付与されるAmazonポイント分の料金を出品者に負担するよう求めたとされている。この事例は消費者視点では、問題がないように映るが、それ以外の側面から見たときに問題のある市場であることを表している。

まとめ

以上のようにGAFAの持つ力は市場に悪影響を与えているようだ。市場が独占されれば、価格競争やよりよい商品を生み出す企業努力が行われなくなる。さらに今の情報化社会においては、消費者に有益な情報が提供されなくなるということも重大な問題である。ただ私は以上の点を踏まえてもGoogleを使い続けたいと思う。なぜなら、現状のGoogleを超えるサービスが提供されるのは難しいと思うからだ。仮に提供されても、Googleから移行するのに手間がかかることを考えると乗り気になれない。この感覚自体が、Googleが市場を独占していることから生まれているのだろうが、私は「Googleがユーザーファーストだ」と信じ、今後のサービスの更なる向上を期待したい。

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