初段を目指すうえで最も重要なことは、囲の崩し方を知ることだと私は思う。四間飛車を指す上で最初の関門となるのは居飛車の船囲いだ。一般的には美濃囲いと船囲いは美濃囲いの方が硬いとされるため、さばき合いになったら四間飛車が有利とされる。しかしながら、船囲いも立派な囲いであることに変わりはなく、弱点を知らなければなかなか崩すことはできない。本記事では船囲い4一金型の崩し方の基本をまとめていく。
Q1相手の持駒に角がない場合
A1 22角
同玉には41飛車成で一気に迫る。同玉としなければ11角成、21角として暴れ散らかす。
Q2 △持ち駒に角がある場合
A2 ▲24桂 △同歩 ▲23角
▲22角だと△33角▲同角△同銀と打込めなくなる。桂馬で角を打込むスペースを作るのがポイントだ。
Q3 ▲角がない場合
A3 ▲22香車
やはり22に駒を放り込むのが急所。△同玉にはもちろん▲41龍。
Q4 前問で△同玉とせず△51香車と受けてきたら
A4 ▲21香成△同玉▲33桂馬
△51香車に苦しむことが多いのでぜひ覚えたい。
Q5 船囲いから銀が離れている場合に有効
A5 ▲44歩△同歩▲71角△89飛車成▲44角成
コビンを攻めて馬を作る。その後は3筋を攻める。
Q6 33に銀が残っていても使える寄せ
A6 ▲43金△同玉▲41飛車成△42金▲52角成△33玉▲31龍
または▲43金△同金には▲41角成
現在の級位
2021/9/30
2級 達成率60.2%

参考図書
全戦型対応!囲いの破り方(著 及川拓馬)
将棋・ひと目の手筋(渡辺明竜王監修 週刊将棋編)
四間飛車を指しこなす本(著 藤井猛)
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