東京五輪で見た伊藤美誠

伊藤美誠選手は東京五輪でシングルス銅メダル、団体銀メダル、そして水谷隼選手との混合ダブルスで金メダルをとりました。メダルを3個も獲得した彼女の卓球を分析したいと思います。

予測不能なサービス

彼女の武器は予測不能なサービスです。彼女は巻き込みサーブ1つをとってもモーションが複数あり、相手に慣れる暇を与えません。

くねくねのモーション、サソリのしっぽのような構え、縦にスイングして台に叩きつけるサーブなど、似たような巻き込みサーブでも微妙に回転が違うので常に先手を取ることができます。

特に混合ダブルス準々決勝では伊藤選手のサービスエースで大接戦を締めくくりました。

フォア半面にしかサーブが来ないダブルスで、ロングサーブのサービスエースを取るのは驚くべきことです。

サービスエースを取れた理由は、最後に出した巻き込みロングは普通にロングサーブではないからです。

台に叩きつけながら出すことでスピードを出し、ボールに伸びを与えています。

この伸びがサービスエースにつながったのです。

東京五輪ではほとんどの選手が伊藤選手のサーブを満足にレシーブできていませんでした。

サーブで崩して3球目で決める、まさに理想形でした。

伊藤選手の弱点

先にあげた通り伊藤選手は非常にサーブが強力ですが、それは弱点にもなり得ます。

普段サーブで崩しすぎてしまうあまり、サーブが効かないときに苦戦してしまうのです。

中国の孫選手は強力なレシーブで先手を取るより、引き付けて回転を見極めてから最低限強打を打たれないようにしていました。

また中国にあたるまでサービスエースの分、3球目5球目攻撃が少なくなるので調子が上がりづらくなります。

伊藤選手のもう一つの弱点は攻めさせられるパターンに弱いことです。

カウンターやスピーディーなプレーは得意ですが、孫選手との試合では攻めさせられてミスを誘われるパターンが目立ちました。

これは日本人選手によく見られる傾向で福原選手、平野美宇選手、張本選手も当てはまります。

中国のパワーに対抗するための日本のスピード。

日本のスピードに対抗するためのディフェンスという構図ですね。

日本はこのディフェンスを破るためのパワーも必要な段階に来ているのです。

今後の強化方針の予想

今後の伊藤選手の強化の方針としては、サービスエースを狙うスタイルから3球目を狙うスタイルになるのではないでしょうか。実は水谷選手もこの変更をしています。

シンプルなサーブからシンプルなレシーブを誘い3球目を打つスタイルです。

横回転が混じるサーブはチキータで回転を利用されることが増えたからだと思います。

そして勝負どころではサービスも狙っていくのではないでしょうか。

サーブが抜群に効かなくても点数が取れる、隙がないスタイルを目指すと思います。

まとめ

今回は東京五輪の伊藤美誠選手について考察しました。

東京五輪では混合ダブルスで金メダルを取ったものの、団体とシングルで中国に負けたことを相当悔しがっていました。

この先も孫選手は大きな壁として立ちはだかるでしょう。

伊藤選手は見るたびに進化が著しい選手なので、中国を倒すために進化する姿をこれからも期待したいです。

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